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カール・ベーム指揮

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

独奏:アルフレート・プリンツ  

とにかく美しい曲です。これはCDですが、最初はレコードでした。当時は高校生、色々なストレスがあったのでしょう、この曲を聞いては癒されていましたっけ。指揮者ベームの絶頂期に、手兵ウイーン・フィルと首席クラリネット奏者のプリンツを独奏者にして、彼独特の柔らかい音色がとてもマッチしています。彼の生演奏を聞いた人によると「ピアニッシモ(弱音)がすごい!」そうです。優しい第一主題の第1楽章、天国の風景?と間違えそうな第2楽章、純粋無垢な明るさの第3楽章。どれをとっても、最晩年のモーツァルトの天才ぶりが遺憾なく表現された傑作です。